スポーツメンタルトレーニングの歴史

メンタルトレーニングの歴史は、古く旧ソ連で宇宙に向かう宇宙飛行士のプレッシャーや不安を解消するトレーニングとして一定の成果があったためスポーツにも導入されました。その後開催された五輪では、旧ソ連は、めざましい活躍をしており各国に影響を与えました。ロサンゼルスオリンピックで、アメリカカナダの目覚ましい活躍を目の当たりにした日本では、1985年ころから日本代表選手にメンタルトレーニングを導入しています。
しかし日本には、もともとスポーツにおいて根性論が主体でメントレが普及するには、時間を要しています。現在、日本スポーツ心理学会認定の「スポーツメンタルトレーニング指導士」

 

 

 

1950年代旧ソ連で宇宙ロケット打ち上げる計画において宇宙飛行士たちの不安や緊張をコントロールするために、始められた。
1957年旧ソ連に五輪強化チームがメンタルトレーニングを訓練し1960年のローマオリンピックでは、金が、43個銀が29個銅が31個103個のメダルを獲得しました。ちなみに国別金メダル獲得数は、1位が、ソビエト連邦、2位がアメリカ、3位が東西統一ドイツ、オーストラリアが5位、トルコが6位、ハンガリーが、6位、日本が7位となっています。2位のアメリカを金メダルも銀メバルも銅メダルもバランス良く獲得したのが、ソ連でした。

 

余談になりますが、エチオピア陸上裸足のアベベが活躍したのもローマ五輪のころのころ。日本選手団が、ナチス式敬礼を行いひんしゅくを買ったのもローマオリンピックです。

 

モントリオールオリンピックは、ルーマニアのナディア・コマネチが活躍したころの五輪。このときのソ連もドイツアメリカ西ドイツ日本を大きく引き離しメダルの獲得数は、世界1位でした。しかし諸外国にメンタルトレーニングが広がりを見せスポーツ心理学が、話題になりました。

 

1984年開催されたロサンゼルスオリンピックでは、ソビエトが不参加ということと開催国であるアメリカがダントツのメダル数を獲得しています。このとき活躍した選手は、柔道の斉藤仁、山下泰裕陸上100m、200m、4×100mリレー、走幅跳の王者
カール・ルイス日本の森末慎二シンクロナイドスイミングの元好三和子木村さえ子ペア。

日本でメンタルトレーニングの研究が、始まったのは、1985年ころから。しかしソウル五輪では、普及に至らぬまま再びソ連ドイツアメリカの強豪国がメダルを獲得しています。日本では、シンクロの小谷実可子、体操の池谷幸雄柔道の斉藤仁が活躍したもののメダル獲得数は、10位以下でした。

 

1989年ソウル五輪でメンタルトレーニングをとりいれた国が、一定の成果があらわれたのと報告をいうけ1994年日本にもメンタルトレーニングスポーツ心理学の研究。

 

2000年バドミントン野球など12競技団体が、メンタルトレーニングをとりいれトップアスリートは、マインドを鍛えたうえで
ップアスリートの“マインド”サイエンス」未来志向型教育現場とスポーツへの導入高いパフォーマンスを発揮しています。シドニーオリンピックでは、アメリカ、ロシア、中国開催国のオーストラリア、ドイツがメダルを獲得、日本では、柔道の野村忠宏、井上康生、田村亮子、マラソンの高橋尚子が、金メダルを獲得。水泳やシンクロの選手も活躍。

 

2004年アテネオリンピックでは、アメリカ、中国、ロシア、オーストラリアについで日本のメダル獲得数は、5位に飛躍した。柔道の野村忠宏谷亮子、水泳の北島康介。陸上の野口みずき、室伏広治レスリングの吉田沙保里、伊調馨が金メダルを獲得立花美哉・武田美保(シンクロ)レスリングの伊調千春が銀メダルを獲得、浜口京子が銅メダルを獲得しています。

 

2008年北京オリンピックでは、開催国の中国のメダル数が、1位、アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツ、オーストラリア、韓国に次いで日本は、25のメダルを獲得しています。柔道の内柴正人石井慧競泳の北島康介レスリングの吉田沙保里伊調馨が金メダル。ソフトボールも金メダルを獲得しています。体操、内村航平フェンシング太田雄貴が銀メダル柔道の谷亮子が銅メダル競泳陣もメダルを獲得しました。

 

2012年開催されたロンドンオリンピックでは、アメリカ、中国、イギリス、ロシア、韓国、ドイツ、フランス、イタリア、ハンガリー、オーストラリアがメダルを獲得。

 

今後、冬季五輪が、2014年にソチオリンピックジャンプの高梨沙羅やフィギュアの浅田真央らの活躍が期待できます。2016年には、リオデジャネイロオリンピック 2020年に東京五輪が開催されます。


スポーツで本番に強くなる メンタルトレーニング

トップアスリートがメンタルトレーニングを導入して以来メダルを獲得できる数が増えたとか増えないとか。アスリートの場合ここ一番本番に強くないと良いパフォーマンスが発揮できません。北京オリンピックで金メダルをとったソフトボールのメンタルコーチは、オリンピックに出発する際選手全員にお世話になった人のところに挨拶に行かせたそうです。五輪という大舞台には、魔物が潜んでいるというようにプレッシャーや緊張と戦っています。絶対的エースや絶対的王者が、簡単に負けるありえない失敗する・・・アクシデントメンタルを鍛えるには、自己分析、やる気を高める、目標を決める、自分をコントロールする、イメージトレーニングをする、集中力を高める、プラス思考になる、という流れで本番にのぞみます。